医療法人同仁会 松崎病院

診療技術

大腸ポリープ

近年、食生活の変化に伴い、大腸癌の発生率が高くなってきています。大腸癌は、手術または、内視鏡的に早期に切除することによって、根治することができる癌で、いかに早く発見して、処置するかが、治療の鍵となってきます。早期発見のためには、内視鏡検査は欠かせない検査となります。

大腸癌の研究が進み、大腸癌は、最初から、癌として、発生する場合と、腺腫という良性のポリープを経て、大腸癌となる二つの経路があることがわかってきました。一般的に、5mmを超える、大腸ポリープは、将来悪性になる可能性があり(場合によりすでに、内部に悪性の部分が含まれる場合もあります)、内視鏡または、手術により、取り除いた方がいいと言われています。切除の仕方は、投げ縄の形をした器具で、出血しないように電気を流して、凝固させるようにして、切除したり(ポリペクトミー)、大腸の粘膜の下に生理的食塩水を注入して、浮き上がらせてから切除したり(粘膜切除術)する方法をとります。また、ポリープが小さい場合は、電気を流しながら凝固して、摘み取る(ホットバイオプシー)場合もあります。

当院では、患者様の痛みをとる為に内視鏡検査、ポリープ切除術は、軽い沈静剤を使って行います。ポリープ切除を行った場合は通常、翌日まで、食事をすることができません(水分はかまいません)。これは、切除した部位に、硬い便が通って出血したり、穿孔したりすることを、防ぐ為です。その後は通常の食事に戻していきます。