診療技術
在宅支援
高齢化社会に伴う医療費の増大から、老人のケアを病院から介護施設へ、更には在宅にて行うように社会の仕組みがかわってきています。介護施設と、在宅介護の壁の一つになってくるのに栄養補給があげられます。寝たきりの老人になった場合、食欲がなくなったり、口から食べるとむせて肺炎(誤嚥性肺炎)になったりするため、口から食べる以外の方法で栄養補給をする必要が出てきます。
その場合、考えられるのは点滴で高カロリーの栄養分を補給する(経静脈的高カロリー輸液)方法と、チューブを使って腸管の中に流動物等の栄養物を入れる(経腸栄養)の二つの方法があります。一般的には、どちらの方法も看護師らによる管理が必要となり在宅での介護では難しい状況となってきます。しかし、当院では,経静脈的高カロリー輸液のためのポートを皮下に埋め込む手術を行ったり、内視鏡を使ってお腹から胃に直接栄養補給用のチューブを入れる手術(内視鏡胃瘻増設術)を行ったりして、在宅でご家族の方が介護できるようにしています。
介護施設から在宅介護に移行したいとお考えの方や、また在宅介護をしていたが、食欲がなくなってきたり、誤嚥性肺炎を起こしたりするので介護施設に入ることをお考えのご家族の方は是非当院まで一度、ご相談ください。